第51回初穂曳

神宮の神嘗祭をお祝いし、感謝の心でお初穂を奉納

初穂曳は、神嘗祭を祝いお初穂を奉納するとともに御遷宮に関わる「お木曳行事」「お白石持行事」につなぐ伊勢の民俗行事です。昭和47年からはじまり、今年で第51回を迎えます。

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神嘗祭かんなめさい

令和元年神嘗祭 由貴夕大御饌(内宮) 【写真/撮影 松原 豊】

命の糧、稲の稔りに感謝し、豊穣を祝う神嘗祭

 神嘗祭は、神様に新穀を奉げ、五穀の豊穣、国民の平安などをお祈りする大祭で、神宮で執り行われる年間千五百余りのお祭りのうち、最も重要な祭儀です。

 装束・祭器具を一新することから、神嘗正月とも呼ばれます。

 お祭りは、午後五時の興玉神祭おきたまのかみさい御卜みうらに始まり、午後十時からの由貴夕大御饌ゆきのゆうべのおおみけ、深夜二時からの由貴朝大御饌ゆきのあしたのおおみけを奉った後、正午からは勅使ちょくし(天皇陛下のお使い)が参向され幣帛へいはくという五色の布や織物などを御奉納なされる奉幣ほうへい、夕刻の御神楽みかぐらと続きます。

 朝夕の由貴大御饌ゆきのおおみけは、神宮神田で収穫された新米の御飯おんいい御餅おんもちの他に、さまざまな神饌しんせんを奉る儀であり、かがり火の薄明かりのもと厳粛に行われます。夜間に行われる祭儀は奉拝できませんが、参拝時間内の祭儀は参道等から奉拝できます。

令和元年9月 抜穂祭 【写真/撮影 松原 豊】

神宮のお祭りは、米作りの歴史です

 私たち日本人の主食であるお米。天孫降臨の神話では「三種の神器」とともに天照大御神から「稲穂」が託されたとされています。お米をつくる暮らしが、この国の繁栄と平和をもたらすとの教えからはじまり、お米を命の糧として国を建て、神々を祀り豊作を祈り、収穫の感謝を捧げてきました。

 神嘗祭を迎える一連の神宮の祭儀は、現代まで続けられてきた稲作を中心とした日本の国づくりを象徴する祭祀です。

懸税かけちから

【写真提供/神宮司庁】

 神嘗祭の当日、ご正殿を囲む内玉垣うちたまかきには、懸税かけちからと呼ばれる全国から寄せられた稲の束がずらりと懸けられます。「税」は稲の上代語じょうだいご(=昔のことば)のこと。神様にチカラを受けていただき、また一年健やかにご活躍いただきたいという気持ちが込められています。

 毎年神嘗祭には天皇陛下ご自身が皇居でお作りになられた御初穂が神宮に献進されます。天皇陛下の御初穂には紙垂しでがつけられ、内玉垣に並び懸けられます。

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主催
伊勢神宮奉仕会
TEL
0596-25-5154