第53回

神宮の神嘗祭をお祝いし、感謝の心でお初穂を奉納

神宮の神嘗祭を奉祝する「初穂曳」。

その年のお米の稔りに感謝し、お初穂を神宮に奉納します。

「初穂曳」は、20年に一度の式年遷宮の際に行われる伊勢の民俗行事「お木曳行事」「お白石持行事」を継承するため、昭和47年から毎年開催されてきました。今年で第53回を迎えます。

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神嘗祭かんなめさい

令和5年10月 神嘗祭 由貴夕大御饌(内宮)

新穀を奉り、稔りに感謝し、豊穣を祝う

10月15日[外宮]・10月16日[内宮]

 新穀を神様に捧げ、五穀の豊穣、国民の平安などをお祈りする神嘗祭は、神宮で行われる年間1500余りのお祭りのなかでも、最も重要な祭儀です。

 お祭りは興玉神祭おきたまのかみさい御卜みうらに始まり、午後10時からの由貴夕大御饌ゆきのゆうべのおおみけ、翌深夜2時からの由貴朝大御饌ゆきのあしたのおおみけを奉った後、正午からは勅使ちょくし(天皇陛下のお使い)が参向され、幣帛へいはく(五色の絹や織物など)を御奉納なされる奉幣ほうへいの儀」、そして夕刻の御神楽みかぐらと祭儀が続きます。夜間に行われる祭儀は奉拝できませんが、参拝時間内に行われる祭儀は参道等から奉拝いただけます。

令和6年4月 神田下種祭(しんでんげしゅさい)

令和6年5月 神田御田植初(しんでんおたうえはじめ)

令和6年9月 抜穂祭(ぬいぼさい)

日本人が命の糧としてきたお米

 天孫降臨の神話で、天照大御神から託された「稲穂」が日本人の米食のはじまりです。お米を命の糧として神々を祀り、豊作を祈って収穫の感謝を捧げてきました。神嘗祭を迎える一連のお祭りは、現代まで連綿と続けられてきた稲作を中心とした日本の国づくりを象徴しています。

懸税かけちから

写真提供/神宮司庁

 神嘗祭当日、御正殿を囲む内玉垣うちたまがき「懸税」と呼ばれる全国から寄せられた稲の束が懸けられます。豊稔に感謝して捧げられ、また古代における神領地からの年貢の名残りでもあります。天皇陛下ご自身が皇居でお作りになられた御初穂には紙垂しでがつけられ、内玉垣に懸けられます。

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主催
伊勢神宮奉仕会
TEL
0596-25-5154